なんでそうなる?正気か?システム改修の罠

暴走する巨大システムの前で立ち尽くす人物を描いた未来的なイメージ。レガシー化したITシステムの混乱と危機感を表現したビジュアル。
レガシーシステムの肥大化が招く混乱と、その前で立ち尽くす現場担当者の姿を象徴的に描いた一枚。

相変わらず自分の首を絞めて
辛い縛りプレイを自分に課す日本人が後を経たない

なんでそんなに自分を追い込むんだ?
それで、なにか楽になるんか?

「全社的に導入しているシステムだから、それにならって・・・」

ある部署でシステム改修の相談を受けた

その部署は本業とは少し毛色の違う部署で
どう考えてもプロパティが管理している設備データにはまらない

どうすれば良いかわからず
検討に数年の時間を費やし
コンサルに搾取され
ベンダーにはぼったくられる

そんな悲惨な状況だった
型にはまらないデータベースに
無理やりにデータを入れ込んだため
管理する社員の負担が大きくて困っているという

「もう金も時間も注ぎ込んで戻るに戻れない」

そんな進むも地獄、戻るも地獄の状態

なにやってるんだよ

「誰に相談して良いかわからない」

「どうすれば良いですか?」

そこからコンサルにすがり
絵に描いた餅のアドバイスから
自ら首を絞める縛りプレイに陥った

しかし、本人たちはその悪循環に気が付かない
それもそのはず、それが

「当たり前」

だからだ

今回相談を受けたのは、そのシステムを使い初めて3年
新しい機能を追加したいという相談を受けたことによる

現場要望のその機能を実装には
追加で拡張は1億超えの投資が必要

「正気か?」と疑いたくなる話だが
実は結構リアルでよく聞く話だったりする

結局、今回の改修は一旦見直すこととなったが
今回のように、全社的な「基幹」システムで

「使い続けなければ業務が回らない」

しかし、改修に多額のコストがかかるという例は少なくない

こういうシステムはレガシーシステムと言われ
実は社会的な問題になってもいる

これまで多額の投資をしてきたから
従業員が慣れているから
(実際はかなり苦しんでいるが、新しいシステムに移行するだけの体力はない)
そんな状態で辞めるに辞めれない

いつまで自分の首を絞めるんだよ
どう考えても行き着く先は地獄だろ

早く損を切れ
これまでの過ちを認めて
新規一点適したシステムへの乗り換えを検討すれよ

システムを主管している部署とコミュニケーションをとる
それだけでも結果は大きく違った

そういう意味じゃ
社内で使うチャットツールを導入するだけでも
傷口はかなり抑えられたはず

痛い勉強代だよ
これまでの行動が間違っていて
金を溶かしてきたと認めるんだよ

耳が痛いかもしれんが
自分のやってきたバカを認めなくちゃならない
そこを通らない限り、前には進めない
それができないうちはいつまでも苦しい状況から抜け出せない

私たちは、勤勉で真面目な国民性を持っている日本人って人種なんだよ
痛い反省も必ず次に活かせるんだよ
その力が、日本人にはあるんだよ

社内コミュニケーションをチャットに変える
データベースの構造を知る
そんな小さなことでも、大きく変わる

わからないから、手がつけられない
わからないから、詳しいコンサルに相談する

考える事を放棄すると、時間も金も無駄になるってことだよ

そんなじゃなくて
自分に関係するものには少しでも学ぶ姿勢が大切なんだよ